機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS「選ばれた未来」

いきなり「旧約聖書」の「創世記」から始まった特別編。
また総集編かと不安になったが、アークエンジェル出発前の場面で新規カットが追加されていた。

OP曲は「vestige−ヴェスティージ−」。映像は新規のものと使い回しを合わせたもの。
キラとラクスのカットだけ、すごい力の入れ具合。ここだけ別次元のクオリティ。

開始早々戦闘が始まるが、49話・50話の戦闘を詳しくしただけで、
本来、これはリアルタイムで放送されるべき内容。無駄に総集編を挟まなければ放送できたはず。
50話では5分足らずで破壊されたレクイエムだが、実際には意外と時間がかかっていたらしく、
オーブ艦隊が苦戦しているため、アークエンジェルとジャスティスをレクイエムに向かわせるキラ。
「これは命令です」と、キラにしては珍しい発言。
この発言の後、イザークの「エターナルを援護する。ザフトの戦艦だ、あれは」(50話)に続く。
ジャスティスvsデスティニー・インパルスはほとんどが使い回し。

ここで議長の回想、というかクルーゼとの会話が挿入。内容は新規っぽいが、やっぱり映像は使い回し。
議:「人は何故生きる?何故生まれる?」
ク:「言ったはずだぞ。ただそれを知るためだと。君は気に入らんかも知れんが」
議:「ああ、気に入らないね。私はゴメンだ、君のように足掻くのも、負けるのも」
そして、その結果考案されたのが「DESTINY PLAN」、ということにしたいんじゃないかと思う。

ジャスティスvsデスティニー、レクイエム破壊、ステラとの脳内会話も50話の使い回し。
もう観るのが怠いなぁと思い始めてきた頃に、新展開。なんとアスランがメサイアへ。50話無視ですか。
アスランが来たので絵は少し変更されているものの、セリフはほとんど変わらない。
変わった部分といえば、「グラディス艦長」というセリフがキラからアスランのセリフになったことくらい。
なんでアスランを追加したのか意味不明。
←上:50話、下:今回の放送

レイがタリアに抱きしめられている時にクルーゼの幻が現れるが、これまた謎。
←これは祝福してるってことなのだろうか?
ここで終わったら何のためにこんな番組作ったのかと言いたくなるところだったが、
「ジャスティス・フリーダム、シグナル確認」というツインテールのセリフから新規カットが始まる。
まずは墜ちたミネルバのクルーがメサイアに敬礼。そしてラクスの停戦勧告。
今回は無事に帰還したムゥさんと、嬉しそうなマリューさん。
完全に置き去りにされてしまった、本来の主人公とヒロインに手を差し伸べるジャスティス。

プラントとオーブは停戦し、終戦の協議に入り、ラクスはプラントからの要請でプラントに戻る・・と。
ラクスの側にはイザーク・ジュール。・・・キラ、いないじゃん。・゚・(ノД`)・゚・。

そしてクライマックス。アスラン・シン・ルナマリア・ツインテールの四人でマユの墓参り。
シンの回想で家族が死んだ時の映像が流れるが、相変わらず変なところばかり力を入れているスタッフ。
←妹と母 ←木の下敷きになっている父

沈黙を破ったのはいつもの「トリィ」。久々に対面するキラとシン。
目の前にいるのが憎きフリーダムのパイロットと知り驚くシンだが、そんなのお構いなしで握手を求めるキラ。
「ダメかな?」とか言われると、もう握手するしかないわけで、あっさり和解する二人。
←「倒す、殺す」と言っていた割にあっさり握手

新旧主人公同士で一言二言会話して、最後の最後でまた泣くシン。
結局ほとんどが使い回しだったわけで、繰り返し言いますが放送当時にちゃんと仕事していれば、
最終回を再編集する必要はなかったはず。戦後のアフターエピソードも、もっとちゃんと作れたでしょうに。
期待させるだけさせておいて、アフターエピソードが10分程度しかないとは何事ですか。
そして次回作を作る気満々の終わり方。次はラクスとカガリを戦わせるつもりですか?
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