遂に発動された「DESTINY PLAN」。
遺伝子工学の全てと最高水準の技術を以て施行する究極の「人類救済システム」は、
自分自身の遺伝子情報を知り、自分に出来ることを知るところから始まる。
 |
←今はこんな感じでも |
 |
←本当はこうなる遺伝子になってるかも知れないよ? |
スケールの大きすぎる話に戸惑いを隠せないシン。シンの戦意を上げるために再びレイの誘導。
「議長がお前を選んだのは、お前が誰よりも強く、お前が誰よりもその世界を望んだ者だからだ」と、
遠回しに「お前は議長を裏切るのか?」と言っている感じである。
大切な妹を失い、強くなるためにザフトに入ったシンだけど、
こいつが望む世界はせいぜい「戦争が無くなれば良いなぁ」くらいだと思う。
「お前が守るんだ、議長とその新しい世界を」と言ったところでレイの様子が変化する。
レイが手に取ったのは、かつてクルーゼも服用していた錠剤。
 |
←この先長くはないらしい |
地球で「DESTINY PLAN」を拒否したのはオーブとスカンジナビアの2国だけ。
あまりに構想が大きいプランにどの国も対応に困っているようだ。
遺伝子が全てを決めてしまうこの計画を「精神の侵略よりも悪い」と非難するカガリ。
世界の反応が緩慢なのは「内容について分からないことが多いから」とアークエンジェルの方々。
「不安が無くなる」「戦争が起きない」「幸福になれる」と良いことばかりのように聞こえるけれど、
具体的にどうするのかや、その反作用などについて全く語られていないからだろう。
 |
←今週も怖いラクス嬢 |
このプランでは全ての人類が遺伝子に従い、遺伝子に決められたことだけをしていればいい。
そこには「夢」も「未来」も必要なく「〜したい」という欲望も存在しないので「争い」は起こらない。
しかしそうなるとプログラム通りに作業する「流れ作業の機械」と変わらず、
もはや人類は「生きる」のではなく「存在するだけ」になってしまう。
ラクスは全ての命の「夢」と「未来」を守るために、戦うことを決意する。
「私はちゃんと言ったはずだがな。これは人類の存亡を賭けた最後の防衛策だと。
敵対するというのなら、それは人類の敵ということだ」と「人類の代表」を気取る議長。
議長の中では「DESTINY PLAN」の実施は決定事項になっているようだ。
「この先何が起ころうと誰がなんと言おうと、議長を信じろ」とシンを諭すレイ。
レイの「議長崇拝」はかなり激しく、盲信的と言える。
後を託すような言い方をするレイに対し「なんか、ドラマの死んでく親父みたいだぞ?」とシン。
茶目っ気のあるセリフに対し「実際俺にはもうあまり未来はない」とレイは答える。
「テロメアが短いんだ、生まれつき。俺はクローンだからな」と、遂に真相解明。
時々レイの回想にクルーゼが登場していたので「レイはクルーゼの息子か?」と言われていたが、
レイ自身がクローンであり、「テロメアが短い」という遺伝子情報がクルーゼと一致しているため、
クルーゼをコピーしたクローンがレイであるとも考えられる。
しかし、テロメアが短くて寿命が短いクルーゼはクローンとしては「失敗作」扱いされていたので、
クルーゼのクローンを作るとは考えにくく、レイもムゥさんの父親のクローンではないかと思う。
 |
←多分二人とも同じ遺伝子なんだろうなぁ |
 |
←クローン作る時に関わってそう |
謎が一つ解明されたところで「レクイエム」発射。狙いは連合の「アルザッヘル」。
「レクイエム」砲はかつて猛威を振るった「ジェネシス」レーザーと同等の威力を持ちながら、
中継点の配置次第で地球を含め、全て場所に攻撃できる優れ物。
 |
←仕組みがカッコ良すぎる |
プラントに刃向かおうとして兵力を集めた連合を一掃したということは、
「敵対する者に対してはレクイエムで粛正するので覚悟しておけ」という警告代わりでもあり、
「DESTINY PLAN」に反対する国を全て滅ぼせば、あとは議長の思い通りになるわけだ。
 |
←誰にも邪魔はさせない |
残り2話まで来て、急にやり方が強引になってきた議長。
今まではあくまでも「平和的」なやり方だったから、言うことが何もかも正しく聞こえていたけれど、
この回からは「自分の理想を達成させる」ために邪魔者を消していく方向にシフトし、随分と悪役っぽくなってきたね。
無駄に総集編なんか入れるからストーリーの練り込みが足らなくなるんだよ。 |